センチネルの機動歩兵、発売

企画から発売までけっこうな時間がかかってしまいましたがその分、満足できるものになりました〜
企画から発売までけっこうな時間がかかってしまいましたがその分、満足できるものになりました〜
リボルテック機動歩兵4 歩かせたい からのつづき
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★ リボルテックシリーズの真骨頂
これがリボルテックジョイントだ!
です・・・。
やりすぎると、『宇宙からの物体X』になってしまうので、気をつけねばなりませぬ。
次回からは、リボルテック機動歩兵を改造して指揮官タイプの機動歩兵を作ります。
夏のワンフェス、ケンエレファントのブースで展示する予定です。
★ 6月6日 追記↓
まだ、指揮官タイプには手を付けておりません。
というわけで、新しい画像が用意できるまで、他のもので代用
これで『ウォールペーパー・ステレオグラム』作品が出来そう・・・
リボルテック機動歩兵3 ジョイントのこと からのつづき
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★ 機動歩兵が歩く動画を作りたい
・・・でも、難しそうなことがわかりました。
(文章はおいおい追加していく予定であります。)
リボルテック機動歩兵の見本が海洋堂からいっぱい届いたときに、ふと思いついたことが。
これで機動歩兵の『コマ撮りアニメ』に挑戦できるかも
人形に骨組みを入れてすこしずつポーズを変えてそれを一コマ一コマ撮影していく方式だとやり直しがききませんが、すべての動きを全部最初に用意して、それを順番に入れ替えていく方式なら、前もっていろいろ試すことが出来ます。
そこで、ツイッターで、「歩くアニメ」には、歩く途中の動作は(つまり、リボルテック機動歩兵が)いくつ必要になるかを尋ねてみたら、知り合いのアニメの監督さんをはじめ、何人かの方から教えていただくことが出来ました。
48体
さすがに、海洋堂から48個も見本を貰うのはムリだと思われたので、じゃあ、機動歩兵を買ったひと48人に集まってもらって、アニメの監督さんたちも呼んで、カメラに詳しい人にも来てもらって、みんなでアニメをつくっちゃおう、というアイデアが。
しかし、リボルテックジョイントは、微妙な角度が設定できないことがわかり、それが可能な『球形ジョイント』を買ってみることにしたのでした。
しかし、実際に歩くポーズを(素人なのでまずはテキトーに)作ってみたら、どうしても片足が浮いたり曲がったりした状態では、うまく自立しないことがわかったのです。
試しに、歩く動作中の機動歩兵が倒れてしまわないように、床を傾けてみることにしました。そんなわけで、じつは、掲載した写真は、手前の側が低くなるように傾いています。
リボルテック機動歩兵2 改造1 からのつづき
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★ リボルテックジョイントの構成はこんな感じ↓
★ 下半身のみ球形ジョイントに交換するとこんな感じ↓
イエローサブマリンの球形ジョイントは、ひとつのセット内に
12ミリ球 1こ
10ミリ球 4こ
8ミリ球 3こ
6ミリ球 3こ
が入ってますが、
リボルテック機動歩兵で使われているジョイントは殆どが8ミリで、お腹と下半身だけで合計7こが必要になり、ボクと同じように交換すると、球形ジョイントのセット×3を買わなければなりません。さすがにそれは、という人のために次善の策として、腹と両足首の2この合計3こだけで済ます方法もあります。
*ひじのジョイントは、ジョイントが外からよく見えるため、別の色のジョイントに交換するとそこだけ目立ってしまうので、元のジョイントのままにしてあります。
リボルテック機動歩兵4 歩かせたい へつづく
リボルテック機動歩兵、発売 からのつづき
★ 『リボルテックジョイント』 を イエローサブマリン社の 『球形ジョイント』 に交換しました。
『リボルテックジョイント』は、回転部分が、カチ、カチッっと、一定の角度 (22.5度ずつ) で止まるようになっています。これは人形がその自重でポーズが変わってしまわないような工夫ですが、時としてそれが仇になる場合があります。
(スタジオぬえデザイン版の)機動歩兵は、そのデザインや構造上、関節部分は防護板で覆われていて、大きく動かすようにはなっていないという設定なのです(ぼくがそう決めたんだけど)。
その少ない動きの中で、22.5度ずつ動くリボルテックジョイントを使うと、例えばお腹の蛇腹では、「真っすぐ」と「前にかがむ」の二つの角度の時に 「カチッ」と止まるだけ。その中間のポーズが取れません。同様に、脚や足の関節も細かい調整が出来ないので、バランスをとるのが難しい。
そこで、そんな人たちの要望に応えて発売されていた、イエローサブマリンの『球形ジョイント』を試すことにしました。「歩くポーズ」でテスト。これにはある理由があります・・・
リボルテック機動歩兵3 ジョイントのこと につづく
★ 5月1日に、海洋堂のリボルテック機動歩兵が、ケンエレファントから発売されました。
▼スタジオぬえに届いた商品見本の一部(クモやガブリエルのパンの缶詰は付属しません(^^;))
*リボルテックジョイントの画像いろいろはこちら
商品の外箱には、むかし海洋堂のアクションフィギュア機動歩兵のために描いた絵をリボルテックのために加筆修正した絵も印刷されてますが、残念ながら切手ほどの小ささ。そこで大きなサイズで楽しんでいただくため、ブログに掲載することにしました。
リボルテック機動歩兵2 改造1 につづく
遂に3DCG板『スターシップ・トゥルーパーズ』の宇宙船のデザインが公開されましたね。
そこで、こちらも、(対抗心メラメラ)、以前、ぼくがデザインした宇宙船を公開します。
とある本のために描きおろしたデザインです(1999年)。
スタジオぬえがイラストを担当した文庫版『宇宙の戦士』に登場する宇宙船は、もともと、早川版『宇宙の戦士』を翻訳した矢野徹さんが、早川版のずうっと前、雑誌『ボーイズライフ』に連載した『宇宙の戦士』の翻案である『宇宙の特攻兵』に、画家の中西立太さんがお描きになった宇宙船の絵を参考にしています。
つまり、ぬえのオリジナルではないのですね。
(中西さんには文庫版のイラストに描くにあたって著作権使用料をお支払いしました)
1977年に、パワードスーツをデザインした宮武は、サンライズ・スタジオ版アニメ『宇宙の戦士』のために、機動歩兵のための母艦をデザインしましたが、ぼくはそれにはいっさい関係していません(僕が描いたのはアニメのパッケージイラストのみ)。それからおよそ四半世紀が経って、ようやく僕も宇宙船をデザインして発表する機会が巡ってきたというわけです。
文庫版も、そして映画版も、宇宙船は、宇宙空間の中で「水平」に飛びます。
宇宙戦艦ヤマトも、銀河英雄伝説も、スタートレックも、スターウォーズも、ギャラクティカも皆同じなのですが、
ぼくは、自分がイラストを担当した『銀河辺境シリーズ』で、宇宙船は「上に飛ぶ」という概念に感動し、それいらい、ことあるごとに、上に飛ぶ宇宙船や宇宙戦艦を描くようになりました。
そんな結果が、今回紹介した宇宙戦艦なのです。
◉関連記事:
パワードスーツ デザイン改 1 (2011年10月13日)
昨年から「お絵描きソーシャルネットワークサービス」の『ピクシブ』を始めてみました。
そちらでは
仕事の合間に思いついた、
今回のような絵を描いていく、
その途中経過画像を投稿していますが、
こちらのブログでは、
そんな絵の中から代表的なものを紹介していきたいとおもいます。
ロボットも、背景も、50%くらい完成したところです。
パワードスーツ デザイン改 5からのつづき
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前から書いているように、パワードスーツをデザンしたり、描くにあたっての僕のこだわりは、
人が着るものであること
人体は、いちおう現実に存在する人体に(自分の技術で可能な限り)近いものであること
メカとして美しいこと
そうは言っても、僕が1977年に、早川書房の『宇宙の戦士』文庫版のイラストを担当した時、僕自身はこの条件のうち上2つを備えていませんでした。
2004年に、ウェーブから発売された1/12のプラモデルを、中に人間が入るような改造に挑戦した時、それを痛感。
肩と肘の蛇腹は何とかなったものの,腰の付け根は、歯が立ちませんでした。もちろん、プロポーションをいじれば、なんとか可能かもということはわかりましたが、それでは宮武のデザインから離れてしまいます。
そこで今回は、宮武が作り上げたメカとしての美しさの制約から「逃げる」ために、自分のセンスで(自分の責任で)、つまりデザインをいじるしか方法は残されていないと考えたのでした(関節などの構造そのものの変更も視野に入れる)。
今回、自分でデザインしていくために、元となる人体の絵を用意しました。
側面、少し後ろ側からの絵では、脚の付け根とバックパックの関係を、
前からの絵では(なかなか笑えるポーズになってしまった・・・)、脚を正面側ちょっと内側に出したときや、脚を横に水平にあげたときの、脚の装甲板等を検証します。
これらの絵の上に、パワードスーツの、その内部の機構部分を含めて順番に描き込んでいく予定です。
パワードスーツ デザイン改 7につづく
パワードスーツ デザイン改 4からのつづき
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重心とスリッパの話
文章だけじゃ変化が乏しいかもと漫画で挑戦してはみたものの (やっと完成デス)、時間がかかった割には効果は少なかったかも。
しかも文章での捕捉も必要みたいダ。
歩いたり、走ったりするとき、パワードスーツはどのように方向転換をするのか?
つまり人間は?
自分で試してみると、曲がりたいと思う方向へ、踏み出した足の爪先を向けつつ、反対側の足を大きく蹴って身体を、曲がりたい方向へ傾けます。
このとき、足首はほとんど回転しません、脚全体が、膝関節も含めて、水平方向、横に回転します。足首と股の間に位置する膝は(何本もの靭帯で保持されており前後にしか曲がらない)直接には関係してきません。
その動きを作り出すのが、腰の付け根、股の関節です。人間の股の関節は(肩も同じ)、球と、それを包み込むお椀の形をしているので、かなり自由自在に動きます。
そのかわり、モモやお尻やお腹の中を縦に通っている筋肉でがっちり押さえ込みつつコントロールするわけです。
股の関節は、それを3軸に置き換えるとすれば、前後に160度。水平面で180度。横に90度ほど広げる動きとなりますが、歩いたり走ったりするときは、この脚を左右に開くときの動き以外の、前後と水平、いわば2軸を使うことになります。
スタジオぬえのパワードスーツは、全体のシルエットをゴリラに似せるためにモモの断面を前後に長くしてしまったので、モモの中央部分に3軸のうちの1軸、回転軸を配置することが出来ません。
人間と同じように動きすべてを股関節に受け負わせることになるのです。そして大きく自由に動かせるようにすればするほど、そこが防御の弱点となります。西洋の甲冑や日本の甲冑は、股関節だけでなく、股間もすべて覆う防護板を採用していますが、この方式は、どうしても結果的にガンダムやマシーネンに似てしまいます。
そういうわけで、当時は(ガンダムやマシーネンの前の時代)、股の蛇腹が露出する姿勢のときには、モモから防護板がせり出してきて、蛇腹を覆うという設定にしました。残念ながらこの設定は、ウェーブのプラモデルでは再現できていません(ヒジの蛇腹は上腕部分から防護板がせり出してくる設定は擬似的ながら再現しています)。
そして、重心の話。
重心は、上にあるほうが、人もパワードスーツも、自転車も、オートバイも、姿勢の制御が簡単になります(仰向けに寝そべって乗るリカンベントと呼ばれる自転車、特にローレーサーというタイプのリカンベントは重心が極端に低く、コントロールが非常に難しい)。
駐車中やアクリルのケースに飾ってあるだけなら、重心は下のほうが安定しますが、機敏に動く場合は逆効果です。
二本足の生物ということなら、ダチョウがそうですね。
高速移動中、重心は殆ど上下しません。脚も細く、人間のように、脚の動きに対応して前後に振る腕もありません。
逆の例として、人間が革製の登山靴を履いたときのことを考えてみましょう。
山道を歩いているだけなら、背中に重い荷物を背負って、坂を登ったり降りたりするだけなら、まったく問題はありません。しかし、そのかっこうでいざ走ろうとしたら、真っすぐ前方向に一直線に動いていてさえも、重心は上下動し、質量の大きな足の動きを押さえ込むために上半身を反対方向へ捻るように動かさねばなりません。とても非効率なのです。
パワードスーツ デザイン改 6 につづく
▼関連記事
終りなき戦いの戦闘服 その1
終りなき戦いの戦闘服 その2