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2011年12月11日 (日)

ふくしま集団疎開裁判のこと(弁護士さんからのメール)

 今回、この裁判を頑張っているのは、ぼくの昔からの友人で、僕や、僕の友人がトラブルに巻き込まれたときに親身になって相談に乗ってくれた方です。

 裁判は、どうしても問題が解決しないときの、いわば最後の手段ですが、自分の側が正しいからと言って、必ずしも勝つわけではないし、たとえ勝ったとしても、じっさいには何の役にもたたなかった場合もあるのですが、関わってみて初めてわかることもたくさんありました。

 そんな、表にはあまり出てこない事柄を紹介したいと思います。

以下が、弁護士さんからのメール。

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◉タイトル:水入りの大勝負に入った疎開裁判の「ネット賛同」の再度のお願い

◉メール本文:
加藤さんへ

こんばんわ、柳原です。

疎開裁判で新たな展開がありましたので、報告と再度のお願いです。

疎開裁判は、本日12月10日現在、裁判所から「裁判所の判断が出た」とい
う連絡はありません。

他方、私たちは、12月2日に、裁判所に補充の主張・証拠を緊急提出しました。
10日付の東京新聞


それは、琉球大名誉教授の矢ヶ崎克馬氏の新たな意見書に沿って汚染マップを
見直したところ、申立人らが通う7つの学校全てが住民が強制的に避難させら
れる移住義務地域に該当することが明らかとなったというものです(それまで
の汚染マップでは、2つの学校が移住義務地域に該当するというものでした)
申立人の子どもたちは全員、いま、チュルノブイリ事故だったら強制的に避難
させられるような極めて危険な環境で教育を受けています。

その詳細は、疎開裁判ブログ


この重大な主張を追加したので、裁判所がこれを受取るかそれとも拒絶する
か、今週、裁判所の対応を固唾を飲んで見守っていました。というのは、裁判
は当事者の主張と証拠に基づいて行う必要があり、補充によって新たな主張と
証拠が提出されると、その主張と証拠も踏まえて判断しなくてはならなくなり
ます。だからもし、裁判所が、我々を負かそうと決めていた場合には、裁判所
にとり極めて不都合な「申立人の子どもたちは全員、チェルノブイリ避難基準
の移住義務地域で教育を受けている」 という今回の主張と立証は「今ごろにな
って出してきても遅い」と受取拒否するのが当然だからです。

しかし、裁判所はそうしませんでした。それは、裁判所が、
私たちを勝たせるか、それともどちらにするか依然まだ迷っているのいずれかで、
いずれにせよ、この「我々を勝たせる上では非常に有利で、我々を負けにする
ためには障害となる」この補充書面を踏まえて、最終結論を出す積りでいるこ
とを意味します。

つまり、いずれにせよ、疎開裁判は水入りの大勝負に入りました。

そこで、このようなとき、この裁判の行方を決めるのは、
(1)、疎開の必要性を裏付ける様々なデータや現場の声であり、
(2)、疎開の必要性を支持する多くの市民の声
になります。

なぜなら、社会的影響の大きな裁判では、裁判所は、判断を下すに当たってと
くに次の2つのことに注目します。
1つは真実(事実)は何か。本裁判なら、福島の子どもたちは本当に危険な状
態にあるのかどうか。
もう1つは社会の支持があるか。 本裁判なら、危険な状態にある子どもたちを
安全な場所に避難させることを命じる裁判所の判断は、本当に社会の支持を受
けられるのかどうか。なぜなら、この判決の結果いかんで、14名の子どもにと
どまらず、福島県全体の子供たちの疎開が実現する可能性まである社会に重大
な影響を及ぼす判断になるからです。

その意味で、裁判所は、間違いなく、子どもたちを疎開させようとしない政府
や産業界から目に見えない大変な風当たりを感じています。だから、多くの市
民がこの疎開裁判をどう見ているのか、どう評価しているのかを裁判所は大変
気にします。
従って、今この現時点で、疎開せよという裁判所の判断を支持する多くの市民
がいることが目に見える形で示せるなら、それは裁判官に対するこの上ない励
ましになるでしょう。

それが、11月20日にスタートした「ネット賛同」のプロジェクトです。
これはネット署名とは別のもので、既にネット署名された方も、改めてネット
賛同をお願いいたします。

いますぐできる、次の行動に参加下さい。
1、ひとりでも多くの方が、疎開裁判のブログ
の冒頭の「疎開裁判賛同の表明
を!」で賛同の□をクリックしていただくようお願いいたします。
2、ひとりでも多くの回りの方がこのネット賛同に参加していただくよう、呼
びかけをお願いいたします。

ひとりひとりのアクションが、疎開裁判を支え、世直しを支え、子どもたちを
守ります。

よろしくどうぞ。

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