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2011年9月13日 (火)

日本の甲冑 2

日本の甲冑 1 からのつづきですー

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 『川越藩火縄鉄砲隊保存会』には、50〜60人の会員がいるのだそうです。
 日本全国、各地で鉄砲隊を披露してくださっているのですが、基本は「現地集合」「現地解散」。
 そこに何人が集合するかは会員の皆さんの都合によります。皆さん、どうやら普通のお勤め人らしいです。

 地元の川越で披露する時だけは(当然ですけど)殆どの会員が参加して一斉に撃つわけで、あの旧い昔からの街並の中(小江戸と呼ばれている、蔵造り家屋で有名なところ)での轟音は、靖国神社での十数名での時だって凄かったのに、さぞかし見物(みもの)でしょうね。
 じつは僕は、川越にはとても縁があって、自転車で観光したりお菓子のお店が並んだ商店街で買い食いしたり、もっと西へ走るときに通過したり、西武新宿線の最寄りの下井草駅から本川越駅まで輪行(自転車を折り畳んで袋に入れて持って行く)したり、突然の夕立で商店街の軒先をかりて雨宿りしたりと、愛着のある街なのですよ。

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 さて、甲冑の話。甲冑の体験(実際に着用して行進に参加)も出来るそうですが、そしてそれはとても魅力的な提案でしたが、妻とともに他の演武の写真も撮ることになっていたので諦めることに。「楽屋」には出版社の編集者もいらっしゃいました。これまでも雑誌の取材で一度、甲冑を着たことがあり、今回で2回目だそうです。同じ業界ということで、いろいろポーズをとってくれました。
 有り難かったのが、鎖帷子を布の表面に固定した腕の防護部や肩の防護板の内側部分。
 にしても、やっぱり鎖帷子はいいですねえ。西洋のものより網目が細かいし、飾りを兼ねたパーツがそこここに配置されていて(それらにもきっと意味があるのでしょうが)とても美しい。生地の素材の違いからか、西洋の布(フェルトが多いのかな)とは少し違う、独特のシワが寄るところも写真に撮らせていただきました。

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この腕を覆うパーツ。両肩の関節部分を守る役目も果たします。硬い素材で出来た胴の防護板は、両腕の動きを妨げないように肩の周りの前側が少し大きめに開いており、ここが弱点になることは明らか。西洋の騎士の甲冑では、この部分には専用の防護板がありますが、それは逆に腕の動きを大きく妨げます。日本の可動域優先の思想か、それとも騎士たちの防護優先か。日本の甲冑は、動きを優先しています。素材も全体的に軽く出来てます。

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 そして鉄砲の話。同じ火縄銃でも、西洋の場合、バーナード・コンウェルの『炎の勇者シャープ』(ナポレオンの時代の陸軍兵士の物語)。主人公はマスケット銃ではなく、多少弾込めに時間がかかっても、命中精度の高いライフル銃を使っている--のTVドラマや、その原作(小説)では、甲冑はサーベルを使う一部の竜騎兵が胴部分に付けているくらいで、どうやら防護重視の甲冑は馬がないと逆に不利になるのでしょうね。特に西洋では大砲や鉄砲の時代になるにつれ、甲冑はその役目を終えることになります。

 *編集の方が付けていた少し高額な甲冑は、乗馬にも対応した構造とのことでした。

次回は、甲冑の背中に固定する「旗」のことを紹介したいと思います。

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日本の甲冑 3につづく


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コメント

川越が本拠地の隊ですが、川越での火縄銃演武は3月下旬の春祭りと7月下旬の百万灯夏まつりの年二回のみで、蔵の街での火縄銃演武は趣があります。次回は是非お越しくださいませ。

また鎧着用体験も各所で行っております。ゴールデンウィークの川越春祭りイベントでもの鎧着用体験をしておりますので、一度着用してみてください。

明日15日は、横浜赤レンガ倉庫での小江戸川越PRイベントでの鎧着用体験に出陣します。

では、ブログ続編を楽しみにしております。

そうか、「出陣」ですね。頑張ってください。陣形とか、背中の旗とか、本陣へのこだわり。とっても興味深いです。
そのあたりのことも含めて次の回で書いてみたいと思います。

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